はじめに
マッチングアプリを使っていてもなかなか結果が出ず、お悩みの方は多いのではないでしょうか。
- 写真は整えてるし、プロフィールも改善してきた。
- 遊び目的ではなく、誠実に向き合っている。
- マッチしても会っても続かない。疲れてきた。でもやめたら何も変わらない気がする。
こう感じているのは、あなただけではありません。
いま、マッチングアプリにいる多くの人が「真面目にやってもうまくいかない」と感じています。
とくに、結婚を前提に真剣な出会いを探している人や、アプリ慣れしていない“普通の人”ほど、そう感じやすい。
この記事では、アプリで70人と会った筆者が、その“うまくいかない構造”を3つの視点から冷静に分析し、最後に「じゃあ、どうしたらいいのか?」という解決へのヒントをお届けします。
【視点1】本当に合う人が見つかりにくい
理由1:価値観が伝わりにくく、すれ違いやすい
マッチングアプリでは、写真や短いプロフで「この人アリかナシか」を判断しなければいけません。
でも本来、価値観は表面的な情報だけじゃ伝わりません。
例)
- 結婚へのスタンス(すぐにでもしたい/2~3年以内にしたい/良い人がいればしたい)
- 子どもがほしいかどうか(はい/相手と相談する/いいえ)
アプリを使ったことがある方ならこの項目に見覚えがあると思いますが、皆さんはどれを選ばれますか?
おそらく、“良い人がいればしたい” “相手と相談する”を選ばれている方が多いのではないでしょうか。
なぜかというと、最初の印象でふるいに落とされるのを避けたいからです。
ですが、マッチングアプリだと“普通”から少し外れると、”この人はやめておこう”と思われがち。
その結果、最も一般的な選択肢を選ぶことになり、会った後に話していくと価値観が自分と違っていたということが起こります。
理由2:「ウケそうな型」に寄せすぎて本当の自分が伝わらない
皆さんは、プロフィールにどのような内容を書いてますか?
- 趣味だと、「旅行が好きです」「休みの日はカフェ巡りしてます」
- 性格だと、「周りからは優しいって言われます」「ポジティブだと言われます」
- 相手に求めることは、「外見より内面重視です」「年齢は気にしないです」
このような内容はアプリを使っている方なら、よく見かけるんじゃないかと思います。。
“これ自分と同じ!”と親近感を持ちやすいですし、好印象ですよね。
ただ、実際はそこまで趣味と言えるものはなかったり、性格もよく取り繕ってしまってる。。
ということもあるのではないでしょうか。
では、どうして当たり障りのない内容を書いてしまうのでしょう。
—— まずはいいねがほしい・マッチしたいから
じゃないでしょうか。
出会わないと何も始まらないし、印象のいい型に寄せるのはある意味当然です。
その結果、マッチしやすい型に寄せる → 素を出しにくくなる → 会っても続かない
というサイクルにハマっている人は意外と多いです。
【視点2】「もっといい人がいるかも」マインドが温度差を生む
理由1:選択肢が多く見えるゆえに、フェードアウトしやすい
マッチングアプリって、毎日のように新しい人が出てきますよね。
だからこそ、「この人、いいかも」と思える人とやり取りをしていても、
どこかで “まだ他にもいい人がいるんじゃないか” という気持ちが残ってしまいます。
- ちょっと返信が遅い
- 趣味が微妙に合わない
- 絵文字の使い方が気になる
そんな些細な違和感ですら、「他にもっとフィーリングが合う人がいるかも」と思ってしまいがち。
でも、リアルな人間関係は時間をかけて育つもの。 “最初の違和感”だけで判断するのは、もったいないのです。
理由2:男女で出会いへの温度差が生まれやすい
アプリ上である男女がマッチしたとします。
男性側はいいねが届きにくいので、やり取りできる人には本気で向き合いやすい。
一方、女性側は最初から大量のいいねが届く。
- 男性は「やっとマッチできた」→ 積極的に会おうとする
- 女性は「大量の中のひとり」→ 慎重に見極めたい
その結果、マッチングした相手をこのように捉えていることは、よくあります。
マッチングアプリでは、このように男女で「出会いに対する姿勢」に違いが生まれやすい理由があります。
その一つが、料金体系の差です。
女性は受け身でもいいねが来る。だからこそ、“選ぶ側”の意識になりやすく、出会いに対して慎重になっていく。
結果、片方は「早く会おうよ」、片方は「まだわからない」──すれ違いが生まれるのです。
【視点3】恋愛経験がある人が圧倒的に有利
理由1:最初のやりとりで差がつく
アプリでは、実際に会う前のやり取りが非常に重要です。
- テンプレっぽくない返信を送る
- 質問を投げかけつつ自分の話も挟む
- 相手のプロフィールをよく読んでから、メッセージする
──こういったことが自然にできる人は、「感じがいいな」と思われやすく、次に進みやすいです。
一方で、経験が少ない人ほどこんな対応をしてしまいがち。
- メッセージがぎこちない
- 一言だけで返信して、話が広がらない
「会話が続かない=自分に興味がないのかな」と思われてしまえば、それだけでやりとりが終わってしまう。
結果として、誠実でも魅力的でも、それが伝わらず終わってしまうケースも多いです。
理由2:スペックや雰囲気で惹かれてしまう
マッチングアプリは、「第一印象でほぼ決まる世界」です。
検索画面でも、いいね一覧でも、まず目に入るのは写真。
そして、気になった人だけがプロフィールを読まれる。
- 美男美女、高年収、チャラそうだけど距離感がうまい人
こういった“アプリに慣れてそうな人”の方が目に止まりやすく、スタートラインに立ちやすいのが実情。
特に女性側は、多くのアプローチを受ける中で「見た目と雰囲気」でふるいにかける傾向が強くなりやすいです。
だからこそ、“誠実そうだけど目立たない人”が最初の選択肢にすら入らないこともあるのです。
真剣な人ほど「なぜ自分じゃダメなのか」と悩んでしまう構造がここにあります。
まとめ:立ち回りを見直すことが突破口になる
ここまで挙げたように、マッチングアプリでうまくいかないのは「自分のせい」だけではありません。
- 本当の価値観が伝わりにくい仕組み
- 男女でスタンスに差があったり、選択肢が無限にあるように見える
- 初期段階では恋愛経験の有無が重要
──こうした背景があるからこそ、誠実に向き合っている人ほどつまずきやすい。
でも、落ち込む必要はありません。
重要なのは、「自分に合った土俵と戦い方を選ぶこと」です。
方向性は大きく2つあります。
- 今の自分に合う人を探す(価値観・温度感・目的が近い相手)
- 理想に出会うために、自分を少しずつアップデートする
どちらが正解ということはありません。
自分がどちらを選ぶか、あるいはその両方を少しずつ組み合わせるかは自由です。
アプリの仕組みに振り回されず、「今の自分に合ったスタンス」で進んでいきましょう。